警備業務のコスト見直し

概要

状況に応じて、全体最適の観点にて、コストアップの提案を行うのも、ファシリティマネジメント業務のアウトソーサーとしての役割の一つです。



維持保全業務における多くの企業さまの関心事は、「コスト削減」、「高い品質」、「法令遵守」、「安全・安心」などであり、私たちの役割も、これらの関心事に対して貢献することだと認識しています。特に、「コスト削減」は、多くのお客さまの一番の関心事であり、また、最も効果が見えやすい指標でもあります。一方で、行き過ぎた「コスト削減」は、その他の関心事にも悪影響を及ぼしかねません。

お客さまのある事業所で、人件費の高騰により、警備業務の値上げが必要になりました。私たちは、委託先の警備会社とともに、業務時間を短縮や業務頻度を低減などの仕様変更によるコスト削減により、その値上げ分を吸収する方策を検討しました。当然のことながら、このような仕様変更にはリスクが発生します。私たちは、複数の案において、仕様変更の内容、それによるコスト削減効果を精査したうえで、顕在化すると考えられるリスクの洗い出しを行いました。この結果により、お客さまは、コスト削減のメリットより、リスク顕在化のデメリットの方が大きいと判断され、常駐警備費用のコストアップを承認されました。

行き過ぎた「コスト削減」により、「品質低下」、「法令違反」、「危険」という状況を招くのは本末転倒となります。状況に応じて、全体最適の観点にて、コストアップの提案を行うのも、ファシリティマネジメント業務のアウトソーサーである私たちの役割のひとつと考えています。

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