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製造業A社様におけるファシリティマネジメントの導入(その3)

前回までに、A社様がFMの導入を検討するに至った経緯と、その後の具体的な導入プロセスをご紹介してきました。今回は、FMの導入後の状況と、今後の展望についてお話します。

 

FMの導入によって約12.1%もの外注コスト削減を果たしたことは、前回お話しました。しかし、FM導入のメリットは、決して導入時の「ファシリティコストの削減」に限られたものではありません。むしろ、Plan→Do→Check→ActionのPDCAサイクルによって、業務品質のスパイラルアップを図っていくことこそが、一番のメリットと言えます。そのためには、いくつかの「しくみ」が必要です。

 

A社様のケースにおいても、業務がスタートし、ただちにすべてが順調に動き出したわけではありません。業務内容に関して、A社様の期待値との細かな差異が生じることもありました。

 

そのような事態への対応の「しくみ」の一つが、毎月開催された「定例会議」でした。この定例会議では、お互いに課題点を抽出しあい、改善を図っていくという作業が1ヶ月周期で行われました。短期的なPDCAサイクルによる改善ということができます。一方で、中長期的な視点での改善のためには、別の「しくみ」である「提案レポート」が活用されました。この「提案レポート」により、単年度の維持保全計画を立案すると同時に、必要と思われる修理・修繕計画も中長期的な視野で提案され、それがA社様の予算編成のための資料となる。そしてA社様により最終的に意志決定された単年度計画を元に、「業務仕様書」が作成され、次年度の維持保全業務のベースとなる。これらの作業を毎月、毎年と積み重ねていくことにより、中長期的な視点での改善が実現されます。

 

「マネジメント業務を含めたアウトソーシング」の範囲の拡大についても、「フェイズ1」の導入後、順調に進捗していきました。「フェイズ2」においては、新社屋の完成時期に合わせ、警備業務を対象業務に加えました。そして現在、「フェイズ3」として、A社様の内製業務を、新たにアウトソースの対象とする準備が進んでいます。このように、無理のないスケジュールと段階を経て、A社様の元来のニーズであった、(1)施設管理においては「費用最少・効果最大」を得る効率的な管理を実現しつつ、(2)A社様自身は、人的リソースを本来のコア業務に存分に充てることができる状態が、実現しつつあります。(らぼたもち)
[2013年6月公開]

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