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排水ポンプ交換

東京都中野区の閑静な住宅街の一角に位置する築27年16世帯の投資用マンションでは、建築基準法における用途地域による高さ制限を受け、前面道路よりも低い位置にエントランスが設けられています。
通常、前面道路より低い箇所には、雨水の侵入を防ぐ溝を設置する、排水用のポンプを設置するなどの浸水対策を行っています。しかし、近年の異常気象などの影響により、想定を超えた雨が一度に降ると、このような対策では歯が立たず、建物が浸水被害を受けるケースが少なくありません。

 

このマンションでは、エントランスの床下に2台の排水ポンプが設置されていましたが、その内1台の排水ポンプが経年劣化により不具合を起こしたため、漏電ブレーカーが作動し、共用部分の照明までもが停電するという問題が発生してしまいました。

 

この問題に対して、私たちはどのような解決策が有効なものかを考え、理事役員に対して排水ポンプの交換工事だけでなく、共用分電盤全体を含めた調査を実施する必要性について説明し、理事会の承認のもと、調査を実施しました。

 

この調査により、1台の排水ポンプの絶縁抵抗値が低下していることが確認されたこと以外に、もう1台の排水ポンプの劣化も著しく進行していることが判明しました。さらに、懸念していたとおり、共用分電盤において、通常、それぞれのポンプに対して独立して設置されているはずの漏電ブレーカーが、一つのブレーカーに纏めて結線されていることも判明しました。

 

そこで私たちは、単に不具合を起こしている排水ポンプのみを交換する提案ではなく、この機会を有効に活用し、両方の排水ポンプの交換工事と同時にブレーカーからの配線をきちんと分岐し、万が一の事態に備えて、それぞれが自立して有効に機能する必要性を説明しました。

 

理事役員の方々は、当初予想していた工事費用よりも高額な工事費に難色を示す場面もありましたが、マンションの立地条件を鑑み、近年、多発しているゲリラ豪雨などにより建物が浸水被害を受けるリスクを可能な限り極小化するという、私たちの提案に賛同が得られました。そして、理事会の理解と協力を得て、通常総会では本提案は好意的に承認されました。

2017年7月に、滞りなく工事は完了し、新しく設置された2台の排水ポンプは、きちんと分岐・新設されたブレーカーによりリスクを回避しながら安定稼働し、見えないところでマンション居住者の安心と安全を支えています(P.V)
[2018年1月公開]

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