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台風対応

今年も、既に多くの台風が日本に上陸しています。なかでも、台風18号から変わった温帯低気圧の影響で、9月9日~10日に関東、東北地方に甚大な被害をもたらした豪雨は、記憶に新しいのではないでしょうか。

 

日本は、地震をはじめとし多くの自然災害が起きます。自然災害の多くは、事前の予想が難しいため、常に事前の準備をし、その対策を考えなければなりません。一方、台風については、ある程度予測可能で、事前準備が状況に合わせて行えるという点で、他の自然災害とは異なります。

今回は、私たちがこの台風について、どのような事前対策、事後対応をとっているかを説明したいと思います。

 

台風によって最も起こる可能性が高い事故が、漏水ではないでしょうか。私たちは、台風が上陸する恐れがある段階で、フロントマネージャー、管理員、清掃員が排水口のゴミの除去、風で飛散する恐れのあるものの固定、移動などの事前準備をします。また、過去に冠水が発生した地域では、土嚢などの準備を進めます。このような基本的な対策だけにとどまらず、私たちは、過去の台風で起きた事故の状況を把握する仕組みをつくり、被害の拡大を防ぐことを始めました。

 

私たちは、過去の台風でどのような被害があったかというデータを蓄積しています。これは、建物によっては、「台風の時だけ漏水が起きる。」もしくは、「過去に台風で漏水が起きたのに今回は漏水が起きない。」というデータを基に、原因特定が困難な漏水への対策を講じることを目的としています。蓄積するデータは、台風の規模、降雨量などの基本情報だけでなく、通過した方角まで、盛り込みます。同時にその台風で、どのような対策を講じ、結果どのような被害が発生したかを履歴として残します。次の台風が接近した際には、その過去のデータを基に被害の拡大を防ぐ対策を新たに追加し、またそのデータを蓄積していきます。

 

このようなデータの蓄積により、これまで漠然としていた対策が、的確な対策へ変わりはじめています。実際に今年の台風では、4件の漏水が発生しましたが、そのうち3件は、過去のデータから漏水箇所が予想されていたため、事前対策で、漏水予想箇所に給水シートを敷設するなどし、被害の拡大を防ぐことができました。また、過去に漏水があった部屋のお客さまにも、事前に連絡するなどし、十分な対策を実施できました。

 

今後は、この仕組みを活用し、被害を未然に防ぐとともに、原因箇所が特定できない漏水に対し、より正確な原因箇所の予測が可能になると考えています。また、大規模修繕などを実施する際には、工事関係者への情報共有により、より有効な大規模修繕工事につながる可能性があると考えています。(東奔西走)
[2015年10月公開]

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