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マンションの駐輪場改修工事

近年、自転車の利便性が見直され利用者が増える一方で、マンション駐輪場に置かれる自転車台数や、種類の増加により問題点も増えています。

 

葛飾区に位置する築37年74世帯のファミリータイプのマンションでは、5年程前に平置きタイプの駐輪場を変更して、駐輪ラックを導入する工事を実施しました。

 

その際、既存スペース内での台数確保を最優先し、駐輪ラックの間隔を40㎝幅とし、自転車同士のハンドルが干渉しないよう交互に高低差をつけるタイプのものが採用されました。

 

しかしながら、電動アシスト自転車の普及やチャイルドシートの大型化などにより、利用者より、自転車を駐輪することが困難であるとの意見が寄せられました。そのため、当時の理事会では、暫定措置として一部の自転車に関しては、駐輪ラック以外の場所の駐輪を容認しました。

 

ところが、時間の経過とともに自転車の種類に関係なく、駐輪ラック以外の場所へ駐輪する自転車が増え、無断駐輪も目立つようになりました。

 

そのような状況に危機感を抱いていた理事会では、新設して間もない駐輪ラックの利用方法について、頭を悩ませていました。実際に見直しを検討するにあたり、重要となるのが現状の課題や問題点の把握と今後の予測です。

 

そこで、私たちは、当マンションの自転車利用に関するアンケート調査を行い、問題点の洗い出しをすることから始めました。主な問題点は前述の通り、「高さのあるラックが使いづらい」、「ラック間隔が狭く出し入れが困難」との意見が大半を占めていたため、これらの課題解決策の検討に取り組みました。

 

まず、過去4年間の駐輪場の契約データを分析し、100台前後のキャパシティの確保が必要であることを確認すると共に、敷地内の空きスペースを有効活用することも視野に入れました。

 

様々な方法を検討した結果、現実的かつ費用対効果の高い方法として、駐輪ラックの高低差を無くし、ラック間隔を40㎝幅から60㎝幅へ拡張するという方向性を見出しました。

 

そして、理事役員の方々と共に、図面上でのシミュレーションや実際に自転車を60㎝間隔にした場合の使い方の確認などを繰り返しました。その結果、理事会としての承認を経て、2017年10月の臨時総会にて、無事承認を得ることができました。

 

この駐輪場改修工事は2017年12月に実施され、現在、新しい駐輪ラックを使用しての利用が始まっております。居住者の方々から「利用しやすくなった」との声も多く寄せられました。また、敷地内の空きスペースを有効活用したことで違反駐輪が減る効果も重なり、マンション全体の管理状況の向上に繋げることができました。(P.V)
[2018年7月公開]

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