マンション側道（私道）陥没事故調査提案

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私たちが管理しているマンションにおいて、建物脇側道の一部が陥没しているとの報告をお客さまよりいただきました。早急に現場に赴き、管理組合理事長と共に目視調査及びパイロンなどを使用し陥没箇所の応急処置を行いました。

陥没した箇所は、過去にも2度同様の事象が発生しておりましたが、確たる原因は不明であり、地下水の影響・埋設水道管の不具合・マンション排水系統の漏水などが考えられました。現場は私道であるため自治体で対応いただけず、他の地権者の方は工事に消極的であったため、土砂やモルタルで盛土するような場当たり的対応をしておりました。

3度目の事象であり、費用をかけて盛土をしても根本解決にならないと考え、今回は、土木工事による本格的な原因調査をし、修繕工事を実施する事を管理組合に提案、承認をいただきました。原因によっては自治体や他の地権者に費用を請求することも考慮し、施工会社は自治体より紹介があった地元の会社に依頼しました。

工事当日は原因の確認をするために、理事長と共に立会いました。まずは埋設部周辺をショベルカーで掘削、続いて作業員がスコップで丁寧に周辺の状況を調査した結果、道路に面したマンション敷地内汚水桝が破損しており、そこからの漏水が道路下に広がって、道路の土砂が流れたために陥没したものと判明しました。現場で汚水桝の底が抜けているのを確認し、排水桝2箇所を従前のコンクリート桝から塩ビ桝への更新を指示、周辺の排水管も更新し復旧しました。また、埋設箇所以外の排水桝について調査を行い、異常がない事を確認した後、工事完了となりました。陥没の原因がマンション設備であったため、今回の費用は管理組合負担となりましたが、長年の懸念事項が解決し、理事長さんを始め居住者の方にも喜んでいただけました。

今回工事を依頼した施工会社から、築30数年程の物件はコンクリート桝が多く、地盤・地震・経年の影響により破損するリスクが高いとの知見を頂きました。排水桝は地中にあり、なかなか気づきが及ばない部分でありますが、今回の経験を活かし、想像力を巡らし起きている事象に対応する必要がある改めて感じました。（サスケ）

【2023年 7月公開】

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