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大理石の研磨清掃

 

私たちがマネジメントしている物件で実施した「大理石床の研磨清掃」をご紹介します。

 

フローリングやタイルなど、床材に合わせて清掃方法も様々ありますが、今回清掃を実施した物件は床材に天然石である大理石が使用されていました。

 

大理石は炭酸カルシウムを主成分とし、酸性に弱い素材となります。また、「耐摩耗性に弱く、傷つきやすい」「雨水などにより、風化しやすい」「磨くことで光沢が復元しやすい」といった特徴があります。

掃除機にてほこりなどを除去し、雑巾で拭き上げるのが正しいお手入れ方法とされています。

この物件でも、日常清掃は行っていましたが、長年の土足での使用により、取り切れない汚れによる黒ずみや小傷が目立ってきている状態でした。

 

そこで、今回は大理石の「磨くことで光沢が復元しやすい」という特徴を活かし、竣工後はじめてとなる、研磨清掃をご提案しました。

 

具体的な作業としては、はじめに水洗い清掃にて床面のゴミを全て取り除きます。その後、大理石床メンテナンス用パッドを用いて研磨作業を行います。今回、パッドは800番・1500番・8000番の3種類を使用しました。「やすり」と同様で、目の粗いものから細かいものに変えて、磨き上げていきます。

まず、800番のパッドで大理石の表面を粗削りしていきます。この作業を行うことで、石表面にできた小傷や黒ずみを取り除くことができるのです。

次に1500番のパッドで粗削りした表面を滑らかにしていきます。実際の現場では、長年の小傷や黒ずみを取り除くため、800番と1500番を使用した研磨作業を4回ほど繰り返しました。

最後に8000番のパッドで光沢度を出す磨き上げを行います。この作業も2回ほど繰り返し、仕上がりにこだわりました。

 

上記の研磨作業によって磨かれた大理石は石本来の輝きを取り戻し、室内も明るくなりました。その見違える仕上がりに、お客さまにも喜んでいただくことができました。

 

今後のメンテナンスについて、引き続き日常清掃にて汚れの除去および付着防止を実施していきますが、石材の中でも柔らかい部類の大理石に、使用上の小傷がついて光沢が失われていくのはやむを得ません。今回のような研磨清掃も、数年間隔で粗削りからはじめることが効果的とされているため、毎年実施することが最善ともいえないのです。素材を長持ちさせ、輝かせるためにはどうすればよいのか、常に考え、私たちはご提案し続けていきます。(yk)

【2022年12月公開】

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