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廃液地下タンク電気防食システム設置工事

私たちがマネジメントしている工場で実施した、「廃液地下タンク電気防食システム設置工事」をご紹介します。今回行った工事は消防法改正に伴い、2023年10月(設置から40年)をもってお客さまの地下タンクが使用不可となってしまうことによる対策での工事です。

 

設置から20年以上経過した鋼製の配管・地下タンク設備は徐々に進行する腐食により漏洩のリスクが高まるとされています。設置から40年経っていることから、入替えといった選択肢ももちろんありますが、入替えを実施する場合、工期が長くなることから、工事中の地下タンク使用不可による廃液保管場所の確保、お客さまの予算都合などを考慮すると現実的ではありません。そこで、「入替え工事」ではなく「防食工事」(防食=腐食対策)を提案することとなりました。

 

防食工事を行うにあたり、「電気防食システム工事」と「FRP内面ライニング工事」の2パターンの施工方法で提案を行いました。「電気防食システム工事」とは、直流電源装置(交流を直流に変換する)からの防食電流を、埋設した電極から流して腐食防止する方法です。また、「FRP内面ライニング工事」とは、地下タンク素材の弱点である腐食を補うために、FRPを内面に積層する方法です。

 

「FRP内面ライニング工事」では現在の保管薬品に対応するFRP素材を使用することから、保管薬品が変わった場合にFRPを傷付けてしまう可能性があることを考慮し、保管薬品が変わっても追加工事の必要がない「電気防食システム工事」を採用することとなりました。一般的にガソリンスタンドなどでは保管液体が変わることは無いため「FRP内面ライニング工事」での施工でも問題はないのですが、生産工場では使用する設備が変更になった際、それに伴い使用薬品が変わるといったことは少なくありません。これらの説明を丁寧に行い、実施する運びとなりました。

 

工事自体は安全対策の徹底はもちろんのこと、事前にしっかりと計画を立て、二日間かけて施工しました。工事後、電流値の微調整を行い消防による完成検査を行い全て完了となりました。お客さまと時間をかけ、様々な場合を想定しながら協議を行った結果として、今回の施工に繋がりました。これからも広い視点で提案をし続けます。(えくぼ)

【2022年2月公開】

 

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