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空調設備の遠隔監視

今回は私たちがマネジメントする施設で採用された「空調設備の遠隔監視」についてご紹介します。

 

多くの施設をマネジメントしている私たちにとって、1年を通して対応に追われるのは、空調設備(以下、エアコン)のトラブルです。

 

経年劣化が進んだエアコンは、夏場では「冷風が出ない」、冬場では「温風が出ない」といった不具合が起こりやすく、エアコンの使用頻度と不具合の発生率は比例する関係にあります。

 

特に夏場は不具合の発生率が高くなる傾向にあり、ある大手エアコンメーカーのデータによれば、エアコンに関する修理依頼は7月をピークに、6月~8月の3ヶ月間で年間修理依頼数の半数以上を占めています。

 

また、ピーク時は必然的に修理スタッフの手配が困難になるため、仮にオフィスのエアコンが使えなくなると、そこに勤めるワーカーはエアコンが復旧されるまでの間、猛暑の中で執務することとなり、この執務環境が原因でワーカーの健康に害が及べば、施設オーナーの管理責任が問われることになります。

 

このような事態を未然に防ぐために、私たちは空調設備に生じた不具合の早期発見を目的とした「空調設備の遠隔監視」を提案しています。

 

遠隔監視はエアコンメーカーが提供しているサービスの1つで、具体的にはエアコンに据え付けた監視機器がエアコンの異常を検知すると自動的にスマートフォンアプリなどに通知が届く仕組みで、通知後迅速に点検または修理を実施することで致命的な不具合の発生リスクを抑えることができます。,

 

今回、ご紹介する施設は、公益財団法人が所有・使用されており、企業経営者など重要なお客さまをお迎えする応接室のエアコンに不具合が生じたことをきっかけに、全館のエアコンを対象とした更新工事が行われました。

 

私たちは、現況に応じた数パターンの遠隔監視プランをピックアップし、お客さまに最適なプランを選択いただくための提案を行いました。プランの違いは主にシステムの対応範囲とコストの差であり、高額なプランの中には修繕までを含むパターンもありましたが、対象が更新して間もないエアコンであることから、改善された空調環境を効率的かつ長期的に維持させることを優先に検討した結果、異常検知機能に特化したプランを導入することになりました。

 

今回のプランでは、異常検知機能のほか、エネルギー消費量、エアコンの稼働時間など、運営維持に関わる有効なデータも集積できるため、将来行われる修繕、または更新の時期を決める判断材料としても期待できます。

 

また、エアコン冷媒に使われるフロンは、地球温暖化を引き起こす「温室効果ガス」として問題視されていますが、遠隔監視システムによってフロン漏洩を早期に検知し、最小限に抑えることができますので、地球環境保全推進のためにも、システムのさらなる普及が望まれます。(KOB)

【2021年12月公開】

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