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工場内のパッケージエアコン稼働制御による省エネルギー

私たちがマネジメントをしている工場の生産エリアで実施した「パッケージエアコン稼働制御による省エネルギー」についてご紹介します。

 

空調機の省エネルギーを検討する際、空調機の圧縮機をデマンドやタイマーで停止させる方法を取り入れることがよくありますが、このような方法だと圧縮機を傷めてしまうことがあります。

 

エアコン・冷凍機などの電気使用量の約90%が圧縮機の稼働によるものです。圧縮機は温度センサーで停止と稼働を繰り返していますが、停止から再稼働した場合、冷媒ガスが元に戻るまでに3分程度の時間がかかります。その間に停止をさせると、圧縮機を痛めてしまうためです。

 

そこで今回、私たちは、その圧縮機の稼働状況を常時監視し、圧縮機を傷めないように最適なタイミングにて圧縮機を30分に1回確実に制御し、送風状態にすることで快適性を維持したまま消費電力を削減する圧縮機個別対応型の省エネルギー工事を提案しました。今回、工場内合わせて32台のパッケージエアコンに施工を行いましたが、省エネルギー診断をした結果、年間の電気量は81,244kwhの削減、デマンド(最大需要電力量)は41.0kwの低減、電気量削減金額は年間1,924千円となりました。この電気使用削減量は、CO₂排出削減量で換算すると、年間37,129㎏-CO₂に相当します。

 

7月中旬に施工してからは、制御率15%の削減設定(30分に1回、4分30秒エアコンを送風状態にする)で稼働させておりますが、制御前日と制御開始1日経過後のデータを見比べて見ると、実際は20%ほどの削減効果が出ました。制御設定については、何%でも設定が可能なため、さらなる削減の期待もできます。

 

電力の削減が急務とされる中、様々な省エネルギー対策は実施している中で、空調設備で何か良い提案はないかとお客さまから相談をされたことがきっかけでした。削減するには空調を切るのが一番手っ取り早いですが、それでは工場の快適性が低下してしまいます。この工事により、工場内で作業をされる社員の方々の快適性を確保した上での空調制御が可能となり、省エネルギーを実現することができ、お客さまから感謝の声を頂いています。(えくぼ)

【2021年11月公開】

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