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温度ヒューズ付ドアクローザー

建物に設置されている消防設備は、日常的に使用するものではありませんが、万が一に備えて「設備が問題なく作動するか」を定期的に点検する必要があります。これが、消防法で定められている消防設備点検です。

 

建物の管理者は、消防法に基づいて設置された消防設備を定期的に点検し、その結果を消防長または消防署長に報告することが義務付けられています。

 

そして、消防長または消防署長は、火災予防のために必要があるときは、消防署員が建物に立ち入り、建物の構造や防火・防災設備と防火管理状況を検査する「査察」を行う場合があり、この「査察」において安全面にリスクがあると判断された場合は、要改善の指導を受ける場合があります。

 

私たちがマネジメントしている豊島区にある築43年6階建てのマンションでも2018年9月に消防署員による「査察」が入りました。

 

このマンションは、エレベーターが設置してあるものの、外階段を利用する居住者が多く、共用廊下と外階段を隔てる防火戸は、利便性を優先するため重量ブロックで固定され、常時開放状態となっていました。

 

防火戸は、火災が起きた際に、火災の延焼や煙・ガスが隣の区画に広がるのを防止するという役割を持っていますが、常時開放状態のままでは、火災が起きた際に被害拡大を防ぐことができないとの理由から、「要改善項目」として指導を受けました。

 

私たちは、適正な管理運営を補助する立場から、重量ブロック撤去の対策を助言しましたが、組合員から利便性や開放感を求める強い要望があり、すぐには問題解決の実現には至りませんでした。そこで私たちは、直接、消防署員と面談を重ね、本件と同じような事例および解決手段について、情報収集を行い、「温度ヒューズ付ドアクローザー」の情報を入手しました。

 

温度ヒューズ付ドアクローザーの仕組みは、平常時、防火戸を開放状態のまま保持します。そして、火災が発生した場合、ドアクローザーに設置されている温度ヒューズが熱によって溶け、開放保持金具が外れ、ドアクローザーの自閉力の働きにより、防火戸を閉鎖するものです。

 

2019年2月に開催された通常総会において、本機器導入の提案を上程したところ、満場一致で承認され、同年4月に無事、設置工事が完了しました。

 

そして、今回の設置工事完了後には、所轄の消防署から改善経緯について高評価をいただき、お客さまからも感謝の言葉を頂くことができました。

 

これからも私たちは、建物の維持管理における法令遵守を推進しつつも、お客さま目線の利便性にも注力していきます。(P.V)

【2019年11月公開】

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