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電子ブレーカーの導入

最低賃金が毎年引き上げられ、また、交通や通信などの公的サービス分野の値上げも繰り返されており、マンション管理組合の収支面においてコスト負担が増大している状況にあり、どのマンション管理組合でも収支改善は大きな課題です。

 

今回は、その課題解決の一助となる電子ブレーカーを導入した東京都足立区に位置する築34年31世帯のファミリータイプマンションの事例を紹介します。

 

一般的なブレーカーは、その許容範囲以上に電流が流れるときに、電流を遮断し、設備や配線などを保護する機能を有していて、一定以上の電流が流れた場合、規定時間以内に遮断させなければならないという基準がJIS規格によって定められています。これは、熱伝導式ブレーカーというもので、「過電流発生熱」で電流を遮断する仕組みです。

 

一方、電子ブレーカーは熱伝導式ではなく、電流値をデジタル数値で感知します。ブレーカーの動作をコンピューター制御し、JIS規格の許容範囲最大まで使用できるようにプログラミングされています。急激な電流が流れても瞬時に電力を遮断するのではなく、電流の強さと時間を監視し、規定時間以内であればブレーカーが落ちないようにすることができます。

 

つまり、電子ブレーカーは一般的なブレーカーより、一定の時間以内ならば、より多くの電流を流せることになります。この仕組みを利用し、必要最小限の契約容量に切り替えることで、電気基本料金を大幅に抑えることができます。

 

そこで、私たちは電力基本料金削減の提案をするため、理事役員の協力のもと、調査を行いました。調査から得たデータを基に契約容量を算出し、電子ブレーカーの導入コストや電気料の削減額などを分かりやすくまとめた提案書を作成しました。

 

今回の調査報告では、共用部電気料の削減効果として、電気基本料金を月額13,000円程度削減できることが分かり、その内容を理事役員の方々に説明したところ、総会に議案上程することが決まりました。2018年7月に開催された通常総会で賛成多数で承認を得ることができ、設置工事も無事完了することができました。

 

そして、2019年7月に開催された通常総会での収支報告では、電気料金が大幅に削減できたことを報告することができ、管理組合から高い評価を頂くことができました。(P.V)

【2019年8月公開】

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