大規模修繕工事と併せた消防設備点検指摘事項改修工事

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今回は、神奈川県厚木市に位置する築28年27世帯のファミリータイプマンションでの大規模修繕工事の事例を紹介します。

このマンションは、2回目の大規模修繕工事を実施する時期を迎えておりましたが、定期的な理事会が開催されていないなどの理由から、大規模修繕工事の実施に向けた理事役員の合意形成を図ることが難しい状態でした。そこで、私たちはパートナーと連携を取り、簡易的な建物調査を行い、建物の劣化状況を分かり易くまとめた調査報告書の作成に取り組みました。

また、管理組合の財政状況も逼迫していたため、2019年10月の消費税改定を見据えた上での資金計画を練り直し、工事を先送りにした場合や借入れ前提で増税前に実施した場合の比較表も作成しました。その甲斐もあって2018年10月の理事会では、必要最低限の借り入れを行い、大規模修繕工事を実施する事が管理組合にとって有益であるとの判断に至り、2018年12月に臨時総会を開催し、無事承認を得ることができました。

さらに、今回のケースでは、事業計画に基づく消防設備点検において指摘が挙がっていたベランダに設置されている避難ハッチ器具の不具合の改修を本工事と同時に行う提案をしました。通常、避難ハッチ設備の改修を行う場合には、作業員が専有部内を通過してベランダに出る必要があります。しかし、大規模修繕工事期間中であれば、外部足場を利用し、ベランダに入ることが可能となります。居住者の立会いの負担を軽減できるだけでなく、すべての箇所を同時に施工できるため、工事費用の削減にも繋げることができました。

今回、大規模修繕工事と併せて消防設備点検指摘事項であった避難ハッチの表示板などの交換が実現できたことは、マンション設備の維持管理を適切に行うと共に、管理組合資産を有効に活用できたとして、管理組合から高い評価を頂くことができました。

このように私たちは、お客さまのマンションを一番理解しているパートナーとして、お客さまの立場に立ったマネジメントを心掛けていきます。（P.V）

【2019年6月公開】

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