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マンションの駐車場の再生

マンションのストック数は年々増加の一途を辿っています。今後もますます増え続けていくでしょう。ところが、付帯する駐車場においては、空き駐車スペースをどうするかという問題が発生しています。

 

分譲マンションでは、毎月、管理費・修繕積立金を負担する必要があります。それ以外に駐車場代、さらには、税金や車検代などを考えると、車を所有するコストは大きな負担となります。

 

一方で、近年、都心においては、従来からのレンタカーサービスに加え、カーシェアリングサービスが広がり、そのためのスペースが用意されているコインパーキングも増えています。車を所有していなくても、必要な時に使用できる環境が整ってきています。

 

また、若者を中心として、「車離れ」が指摘されています。

 

このような状況から、マンションの駐車場の空きスペースが増える傾向はますます強まっていくと考えられます。

 

分譲マンションでは、駐車場代を収入と想定しています。駐車場の空きスペースが増えることは、駐車場代という収入が減ることになり、管理組合の運営に対して影響を与えます。

 

利用者を増やすために、月額利用料の値下げや外部への貸し出しなどが考えられます。しかし、外部へ貸し出すことによるセキュリティや駐車場収入に対する課税、さらには、事故が起きた際の責任の所在などといった、新たな課題も発生します。

 

このような背景から、駐車場の用途変更に踏み切る事例が増えています。

 

平置き駐車場においては、物置や簡易倉庫、駐輪場などへの用途変更です。物置や簡易倉庫は、貸し出すことにより賃料収入が期待できるともに、管理組合としての防災備蓄品を収納することも可能です。機械式駐車場においては、地下部分を埋める工事を行うことにより、平置き駐車場と同様の用途変更が可能になる場合があります。機械式駐車場は、月々のメンテナンスだけではなく、塗装や部品交換など多額の費用が掛かります。利用率の改善が見込めないのであれば、駐車台数を減らし、これらの費用の削減を検討するべきでしょう。

 

このように、既存設備の維持保全にとらわれず、長期的な視点に立ったマンションの運営を行い、将来的な資産の保全を考えていくことが重要なのです。(M・F)
[2015年03月公開]

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