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フロン法の改正

フロン回収・破壊法(※1)は、オゾン層の破壊や地球温暖化を招くフロンを大気中にみだりに放出することを禁止し、機器の廃棄時における適正な回収および破壊処理の実施などを義務づけた法律で、2002年4月1日より施行されました。この法律の対象は、業務用冷凍空調機器に冷媒として使用されているクロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)の3種類のフロン類です。2007年10月に改正法が施行され、「行程管理制度の導入」や「整備時のフロン類の回収義務の明確化」など、新たな仕組みが追加となりました。さらに、「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」と名称を変え、2015年4月に改正法(※2)が施行されます。

 

フロンは、冷媒として利用されている物質で、エアコンや、冷蔵庫などに使われていますが、空気中に放出されることによって、オゾン層を破壊してしまいます。すなわち、フロンは、地球温暖化の原因物質であり、その温室効果は二酸化炭素の数千倍にもなります。フロンは、空気よりも重いため、ゆっくりとオゾン層へと近づいていきます。オゾン層に到達するのは、20年後とも言われています。

 

オゾン層が破壊されることで、どんなことが起こるのでしょうか。オゾン層は、太陽光の紫外線をカットします。オゾン層が破壊されると大量の紫外線が地上に降り注ぐことになります。大量の紫外線を浴びることによって、皮膚ガンや白内障、失明、免疫低下などの危険性が高まることがわかっています。そのためなのか、現在、世界中で皮膚ガンや白内障にかかる人が増加し、日本でも7倍に増えています。20年後には、オゾン層の2/3が減少し、最悪の事態になると予測する専門家もいます。

 

現在では、フロンの製造そのものが禁止されており、冷媒として代替フロンが使われています。しかし、この代替フロンは、フロンと比べるとオゾン層破壊への影響が、比較的弱いというだけなのです。結果的に、フロンを使っているということは変わらないのです。今現在は、既に使われているフロンや代替フロンを適正に回収し、破壊するしかできない状況なのです。

 

人類の英知を集め、実用可能でオゾン層に全く影響を与えない、新たな冷媒の開発を早急に行うべきなのではないでしょうか。(東奔西走)

 

※1正式名称は、「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律」
※2フロン回収・破壊法の改正(2015年(平成27年)施行)詳細は、以下を参照
http://www.env.go.jp/earth/ozone/cfc/law/kaisei_h27/index.html
[2015年01月公開]

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