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一括受電

2011年に発生した東日本大震災を契機とした電力単価の値上がり。それに伴い、節電に対する取り組みが本格的なものとなりました。企業のみならず、家庭においても、省エネルギーへの関心が高まっています。マンションにおいては、LEDランプの導入や電力契約の見直しなどいろいろな方策が考えられますが、今回はその中から「一括受電」を取り上げます。

 

一括受電とは、簡単に言ってしまえば「電気のまとめ買い」です。世帯ごとに購入していた電気をマンション全体で一括購入することにより、電気料金を削減することができます。

 

マンションの居住者の方々は、各地域の電力会社と契約(低圧契約)を結んで電気を購入、使用しています。この戸別の契約を、マンション全体で、低圧契約より電力単価が安い高圧契約に変更することによって、電力料金が削減できるのです。契約する会社によって、削減率が変わったり、初期投資に費用負担が不要になったりと、様々なケースがあります。また、気をつけなければならないこととして、契約者専用のサービスが受けられなくなることや、時間帯割引など契約メニューの選択ができなくなることなどが挙げられます。さらには、全戸から同意書が揃わないと一括受電を受けられないことや契約期間が長期にわたる(契約会社を変更できない)などのリスクもあります。

 

このようなメリットやデメリット、さらにはリスクを踏まえ、新築、既存に関わらず、一括受電を採用するマンションが増えてきています。また、2016年4月からの電力小売の全面自由化に備えて、発電所を所有している電力会社としては初めて、東京電力が今年8月から、一括受電サービスを提供し始めました。この東京電力に続いて、各地の電力会社も、一括受電サービスに参入するようです。各地の電力会社は、従来の商圏だけではなく、首都圏への展開を予定しているようです。

 

原子力発電所の再稼働のハードルが高い現状を踏まえると、電力料金の高止まりが今後も続く事が予想されます。一方で、電力の自由化に伴い、今まで以上に、選択肢が増え、自分たちで購入する電力を選ぶ時代になると言えます。しっかりとした情報収集を行い、「選択できる自由」を十二分に生かしていくべきではないでしょうか。(M・F)
[2014年10月公開]

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