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豊島区新庁舎開庁

豊島区の新庁舎やマンションが入る複合ビル(地上49階、地下3階)が同区南池袋2丁目に完成し、2015年5月7日より区庁舎として業務を開始しました。総事業費の約435億円は、住戸販売の収入などでまかない、区の一般財源からの支出はゼロ。民間施設を併設する役所の本庁舎は全国初となります。建物の高さは、189メートル。1、3~9階が区庁舎、1、2階が商業施設、10階が庭園「豊島の森」という構成で、地下2階で東京メトロ有楽町線の東池袋駅と直結しています。11階以上にマンション432戸が入ります。地権者分を除く322戸が3398万~2億998万円で販売され、181億円が区など地権者でつくる建設主体の再開発組合の収入となりました。

 

建物全体を「としまエコミューゼタウン」とし、地球環境に配慮した建物となっています。「エコ・ミューゼ」という言葉をキーワードとし、また、憩いの場として人々が自由に気軽に集う場、ひとつの街となるよう「タウン」という言葉に希望をこめています。

 

建物の特徴は、東池袋駅と直結され、「官庁施設の総合耐震計画基準」で3分類中もっとも高い性能をもつ「Ⅰ分類」を満たし、災害時の防災拠点となるほか、停電時の非常用発電による72時間作動も可能となっています。都のマンション環境性能表示制度で満点の「星3つ」を取得しています。

 

未来への指標となる、区本庁舎一体型の街づくりをはじめ、次世代に誇るべき試みを数多く採用しています。環境への配慮も大切な要素のひとつです。時を超えて愛され続ける建物であるために、あらゆる設備・仕様を採用しています。なかでも特徴的なのが、建物周囲に環境負荷を軽減する5種類のパネルを貼り巡らせる“エコヴェール”。パネルのひとつである太陽光パネルで発電した電力は、設置されているゾーン別に使用されます。

 

また、生物多様性を目指した広域環境づくりとして、中・低層部の区本庁舎には、貴重な生態系を回復することを目標とした屋上緑化「豊島の森」「豊島エコ・ミューゼ」が整備されています。施設そのものが自然を取り入れた快適で健やかなライフスタイル実践の場となり、健康・環境などに軸足をおいた生活の拠点として、多様な自然と触れ合える憩いや学びの場となっています。

 

現在、公共施設などの老朽化対策が大きな課題となってきています。地方自治体においては、厳しい財政状況が続く中で、今後、人口減少などにより公共施設等の利用需要が変化していくことが予想されます。早急に公共施設等の全体の状況を把握し、長期的な視点をもって、更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担を軽減・平準化するとともに、公共施設などの最適な配置を実現することが必要です。今回のプロジェクトは今後の公共施設のありかたにおいて、大きな指針となるのではないでしょうか。(東奔西走)

[2015年5月公開]

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