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エネルギーハーべスティング

光、熱、振動、電磁波など周りの環境からエネルギーを収穫(ハーベスティング)し、電力に変換する技術を「エネルギーハーベスティング」と呼びます。「エネルギーハーベスティング」の概念は古くからあり、研究の歴史も長くあります。電波のエネルギーで音を出す鉱石ラジオが最も古い例のひとつで、広義では風力や地熱など自然エネルギーも「エネルギーハーベスティング」に含まれます。

 

今、脚光を浴び市場拡大に熱い期待が集まっているのは、もっと電力が小さいマイクロワットやミニワット級の発電技術で、普段は捨てられてしまうような身の回りの環境に存在するわずかなエネルギー(室内の照明、構造物や動物や車両の振動、他の装置の発する熱、他の通信に用いられている電磁波など)から電力を生み出そうとするものです。

 

この発電技術により、電池も充電も必要なくデバイスを作動させることができると期待されましたが、消費電力が大きすぎて、なかなか実用化に結びつきませんでした。近年、超低消費電力で動作するデバイスの開発が進み、「エネルギーハーベスティング」の応用範囲が急速に拡大しています。

 

そして、現在、「エネルギーハーベスティング」はまったく違った意味を帯び始めています。機器は単独に存在するのではなくネットを通じて繋がり混ざり合って機能する時代、すなわち、「IoT(Internet of Things)」の時代の到来です。

 

あらゆるモノがネットでつながるIoTが急速に進展し始めています。IoTは、大手IT企業や製造業などが組み、実現を目指していて、これからの成長市場として期待が大きくなっています。GEは昨年、様々な製品から稼働データなどを収集してビッグデータを分析し、運用・保守や次の製品開発に生かす「インダストリアル・インターネット構想」を打ち出しました。IoTが普及することで得られる経済効果は2030年には15兆ドルに及ぶと期待されています。

 

IoTを構築する際は信号線と電源線を不要にし、完全なるワイヤレスにすることが理想です。IoTは、「エネルギーハーベスティング」技術により、配線や電池交換から解放され、完成形へと近づくことができると言えます。(レイクトラウト)

[2016年7月公開]

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