FM TOPICS
防災・BCPを支えるファシリティマネジメント

地震や台風、集中豪雨などの自然災害が頻発する近年、企業や自治体では「防災・BCP(事業継続計画)」の見直しが急務となっています。社会インフラの老朽化や複合災害リスクの高まりを背景に、ファシリティマネジメント(FM)の視点から施設のレジリエンス(回復力)をどう高めるかが重要なテーマとなっています。
FMの役割は、単なる建物の維持管理にとどまりません。被害想定や避難動線の設計、非常電源や給排水などのライフライン確保、情報共有体制の整備といった平時からの備えが、BCPの実効性を支える基盤となります。国土交通省でも「レジリエンス強化型建物」や「防災FM」の推進を掲げ、官民連携による防災力の底上げが進んでいます。
さらに近年は、IoTやAIを活用した防災監視技術が注目されています。センサーによる異常検知や遠隔監視、クラウドを介したデータ連携により、被害を最小限に抑える「スマートBCP」の概念が拡がりつつあります。これらのテクノロジーは、災害対応における迅速な判断や復旧時間の短縮に大きく寄与しています。
今後のFMに求められるのは、“災害に強い施設”をつくるだけでなく、“災害に備えた組織”を運営することです。施設管理と経営戦略を結びつけ、平時からレジリエンスを設計することで、企業価値と社会的信頼の双方を守る。FMの専門知見とデジタル技術の融合こそ、持続可能な未来のまちづくりを支える新しい力となるでしょう。
【2025年11月公開】
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