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FM TOPICS 

酷暑対策とFMの未来

今夏、ネットや新聞のニュースを見れば「命の危険を及ぼす暑さ」「過去最高気温更新」「猛暑日連続〇〇日」といった言葉が連日のように耳に入ってきました。まさに「酷暑」という表現がぴったりの夏でした。

 

その酷暑を乗り切るために爆発的に普及しているのが空調服です。
空調服とはバッテリーで可動する小型ファンを内蔵し、服の内部で空気が循環する仕組みの作業着のことです。

この空調服が涼しいのは、外気を取り入れるからだけではなく、汗で濡れた衣服が取り入れた外気によって気化することで熱を取り除いている、いわゆる気化熱の仕組みを利用しているからです。

今年はこの服は在庫が無くなるほどの売れ行きになっているとのこと。
とあるゼネコンでは夏の建設現場には空調服を着ていないと出入りできないと言うルールを設けている会社もあるとか。

もともと、工事現場や工場で作業する人のために作られた空調服ですが、今では真夏のスポーツでも着用されるようになりました。

もはや仕事だけでなく、余暇の時間でも水分や塩分の補給だけでは乗り切れる暑さではなくなったということでしょうか。

 

30数年前私が高校3年生だったころ、高校野球甲子園決勝戦のテレビ観戦していたところ、「今日の予想最高気温は33度、マウンドでは40度を超えるでしょう」と解説者が言っていたのを今でも覚えています。
今となっては33度はそんなに暑いと感じない温度かもしれません。
当然ながら昭和時代のエアコンの普及率は今では信じられないくらい低く、学校の教室で50%強、家庭でもエアコンの無い家のほうが多い時代でした。

 

平成になるとどんどん平均気温が高くなり、2081年から2100年の世界の平均気温は、1986年~2005年の平均気温を基準として、最大で4.8度も上昇すると予測されています。

 

昭和の時代は夕方になれば家の前で打ち水をして「気化熱」を使用して涼をとる家庭が沢山ありました。
よしずで直射日光を遮り「遮熱」をする家庭が沢山ありました。
まさに理にかなった先人たちの暑さ対策だったのでしょう。

 

時代は変わり、現在での暑さ対策は屋上緑化や遮熱塗料の積極的な使用による建物的な対策や、効率的な空調システムの導入などの設備的な対策が主流。
先人たちの知恵と工夫を今一度見直し、FMとしての快適性を追求しながら省エネにも貢献していく。
そして、我々が関わる人たちの生産性向上にも寄与していく。

 

今の時代が異常だからと、時代が違うからと目を背けて嘆くのではなく、未来の子供たちのために何が出来るか?そして何をすべきか?
FMに携わる立場として真剣に考えるべきだと思っています。

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