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エアコンのサブスクリプション

熱中症による全国の死亡者のうち、65歳以上の高齢者が8割を占め、大きな社会問題となっています。多くの方が室内で亡くなられており、そのうち約9割がエアコン不使用ということが分かっています。熱中症予防のためには、エアコンの適切な利用が重要である一方、エアコン設置における初期費用が課題の一つと環境省が公表しています。(注1)
このような背景により、環境省では2022年3月に初期費用の低減やエアコン設置の普及を促進し、熱中症予防の推進を図ることを目的とした「サブスクリプションを活用したエアコン普及促進モデル事業」が発足されました。

 

では、サブスクリプション(以下「サブスク」という)にすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
サブスクの最大のメリットは定額の料金で製品を利用できることにあります。最近では、様々な製品、サービスがサブスク型になってきており、サブスクを利用するユーザーにとっては、商品を買い切り型よりも初期費用を安くできるため、サービスの利用に対するハードルが低いというメリットがあります。一方で商品を利用しない期間も費用が掛かることがデメリットということになりますが、そこはユーザーの考え方といえるでしょう。

 

今回のエアコンにおいてもサブスクでの導入にすることで、以下のメリットを得ることができます。
まずは、設置における初期費用が抑えられることです。サブスクでの導入をすることで、毎月定額費用のみで、エアコンの購入費用および設置費用が不要となります。
また、エアコンを購入し所有していると、故障した場合の修理費用等の負担がいくらになるか、見えない不安や負担を抱えることになります。しかし、サブスクの場合には、定額費用はそのままで、故障機器の交換対応なども行ってもらえるため、故障の負担を考える必要がなくなるのです。
そして、特に業務用エアコンにおいては、リースでは導入する場合、4年~7年のいずれかの契約期間を選択する必要があり途中解約が難しい場合が多いですが、サブスクの場合、期間などは定められていないことが多いため、契約しやすいということもメリットの一つとして挙げられます。

 

エアコンのサブスクにより初期費用を安く抑えることは、エアコンの使用を促進できる可能性があるのではないでしょうか。その結果として、熱中症での死亡リスクも減らすことができるかもしれません。

同時にエアコンのあり方についても今一度見直し、サブスクという選択肢を頭の片隅に置いておくといいかもしれません。今後、このサービスが浸透していくかどうか私たちも注視していきたいと思います。

(注1)環境省公開内容より引用 https://www.env.go.jp/press/110477.html

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【2024年5月公開】

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