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東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における「誰でもトイレ」の細分化

聖火リレーが福島県からスタートし、まもなく、当初予定より1年遅れで「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」が開催されます。今回は、東京都が新設した競技会場での、6種類におよぶ「バリアフリートイレ」についてご紹介します。

 

これまでにも、「誰でもトイレ」、「みんなのトイレ」、「多目的トイレ」と呼ばれるような多機能トイレは存在していましたが、より小さな子供からお年寄りまで幅広い世代に適しており、ハンディキャップを持った方が使いやすくなるよう、トイレのタイプを細分化して設置がされています。

 

6種類のうち3種類については男女共用の広い個室でのトイレであり、「車いす対応トイレ」、「介助用のベッドが付いた車いす対応トイレ」、「異性介助ができ、カーテンで仕切られた介助者の待機スペース付きの男女共用トイレ」が設置されてます。残る3種類は男性用、女性用にそれぞれ設けられており、「手すり付きトイレ」、「オストメイト(人工肛門などを使う人)対応トイレ」、「ベビーチェアやベビーベッド付きの乳幼児対応トイレ」があります。これらは、水泳会場となる「東京アクアティクスセンター」やボート・カヌー会場の「海の森水上競技場」などにて設置されています。

 

このように細分化される理由としては、今までのトイレは「バリアフリートイレ」として、1箇所に多機能が集まっていることが多く、使いたい人同士がブッキングしてしまうという背景によるものとなります。トイレの種類が分散することにより、使いたい人がより優先して利用できるという利点があります。さらに直近では、2021年3月にバリアフリー法のガイドラインが改正され、上記でも記載したような「誰でもトイレ」、「みんなのトイレ」、「多目的トイレ」といった名称から「バリアフリートイレ」という名称に統一することが決定しました。これは、一般の人が「バリアフリートイレ」を使用してしまうことにより、本来使用したい人が使用したいタイミングで使えないという状況を避けるために、利用者を明確に表示したものとなります。

 

昨今、様々な場面や場所でバリアフリーの施策を見かけることが多くなってきました。「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の開催決定により、こうした幅広い人に適した対応策の検討や実施が加速しています。今後においても、多様な人々が快適に過ごせる環境整備を続けていくことで、より一層魅力的な都市そして国へと成長していくのではないかと考えます。(えくぼ)

【2021年4月公開】

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