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東京オリンピック・パラリンピック開催で進む技術

東京オリンピック・パラリンピックの開催まであと2年を切りました。大会への出場、そして金メダル獲得を目指す選手たちが切磋琢磨している今、迎え入れる施設やそれに付随するインフラなどの整備も活発化しています。今回はその中で、今後の普及が期待される技術をいくつか紹介します。

 

1つ目は「光警報装置」です。現在の日本の消防法では、火災が起きた時にそれを感知して知らせるには音による警報装置を使用することとなっていますが、聴覚障害者はこれに気づくことが難しく、また、外見上障害を持っていることがわかりにくいため、周囲の補助も得られにくいこともあり、逃げ遅れてしまう可能性があります。そこで、光で異常を知らせる装置が製品化されました。実はアメリカでは1990年代から「光警報装置」の設置が法制化されているのですが、日本はまだ消防庁のガイドラインにとどまっており、設置の義務はありませんが、羽田空港の国際線ターミナルのロビーや成田空港のトイレなどで導入が始まっています。

 

2つ目に「遮熱性舗装」です。開催の時期は7~8月の真夏。最近の気象状況を見れば、2020年も連日酷暑の中での競技、そして観戦となることは間違いないでしょう。そのような中で、熱中症患者などの増加を抑えるために、「遮熱性舗装」という技術があります。これは路面に赤外線を反射する遮熱性樹脂などを塗ることで、日中は路面に熱が蓄えられるのを抑え、夜間は路面からの熱の放射を軽減して熱帯夜を防ぎます。一般のアスファルト舗装に比べ、夏場は路面の温度を8℃程度抑えられるそうです。すでに江東区など競技開催会場がある周辺道路で施工が進められています。

 

3つ目に「準天頂衛星システム」です。私たちが現在使用しているナビゲーションシステムなどのGPSはアメリカが打ち上げた衛星を利用しているため、位置情報に誤差が生じます。そこで、日本の上空に衛星を打ち上げ、より正確な位置を把握できる仕組みが間もなく構築される予定です。これにより、1~10センチメートル単位での位置情報測定ができるようになり、Wi-FiやBluetooth等の屋内向け通信技術と連携をすることで、駅やビル施設内等でもスムーズな屋内ナビゲーションが可能となる予定です。この精度の位置情報があれば、今まで以上に広範なサービス提供の可能性が生まれます。

 

この他にも、以前紹介した「水素エネルギー供給ネットワークの展開」など、様々な技術を東京オリンピック・パラリンピックに活用しようという試みがなされています。より快適で全ての人たちが楽しめるアクセシビリティを持った開催とすることが当面の目的ですが、これに伴い開発された技術や仕組みが、私たちのこれからの生活をより良いものにしていくと考えれば、開催の意義もより深みを増し、かつ、身近なものに感じられるのではないでしょうか。(Gt.)

[2018年10月公開]

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