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除草にまつわる話

今年は例年より早く梅雨が明けましたが、これから例年通りの猛暑が予想されています。そうした中、屋上緑化や外構緑化によって、少しでも体感温度を和らげる工夫をされている企業様も多いと思います。一方で、緑地がある上での悩ましい点は、雑草への対処ではないでしょうか?そこで、今回は除草にまつわる話をしてみます。

 

一般的に、除草には三通りの方法があります。まずは、機械刈り、そして除草剤散布、最後に人力での除草です。機械刈りは、いわゆる除草機により、土壌より出ている部分を切断する手法です。この方法は、作業効率は高いですが、雑草の根が残ってしまうという欠点があります。除草剤の種類には、選択系と非選択系の2種類があります。選択系の特徴は、主に芝に塗布し雑草のみに効果を発揮し、非選択系の特徴は、すべての植物に効果を発揮することです。どちらも作業効率は高いですが、除草剤により雑草が枯れるまで約1~2週間かかり、枯草を取り除くという作業が後日発生します。また、土壌に薬品を塗布するため、土壌汚染、共生している樹木への影響、さらには環境保全の観点からも、懸念すべき点があります。最後に人力による除草ですが、雑草を根こそぎ除去するにはかなりの労力がかかり、作業的には非効率です。

 

ここまでは、雑草が生えるという前提での対処方法でしたが、そもそも雑草を生えさせない工夫もできます。話は少し脱線しますが、オーストラリアでは、ガーデニングがとても盛んで、パブリックスペース、プライベートスペース共に、エクステリア(外構)の手入れに相当な力を入れています。特に、「Garden Mulch(ガーデンマルチ)」というワードをご存知の方もいらっしゃるでしょう?いわゆる根覆いのガーデニング資材です。素材は、オーガニック系(Bark(木片)、Leaf(葉)、Strew(藁)など)から非オーガニック系(ストーン、新聞紙、黒ビニールなど)まで様々あり、効果としては、美観性向上だけではなく、水分浸透性、保湿性、土壌肥沃性、そして防草性の向上などがあげられます。

 

話を戻しますが、そもそも雑草を生えさせないというコンセプトは、日本でも適用できると思います。日本でポピュラーな方法としては、土壌上に防草シートを敷き、その上に意匠用のガーデンマルチを敷き詰める。美観性が向上し、また雑草を抑制でき、メンテナンスの労力が減少します。雑草への対応に苦慮されている方は、美観、コスト、環境の視点から、雑草を生えさせない工夫を検討してみてはいかがでしょうか?

【2011年7月公開】

 

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