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オフィス用LEDの普及は?

建設中の東京スカイツリーのライトアップにも採用されるなど、LED照明の注目度の高さはみなさんもご承知の通りです。またいろいろな場面で、省エネ効果などのLEDの特徴は紹介されています。ここではLED普及への課題と今後の展望について触れてみます。

 

・照明システムの規格化

ご承知の通り、LED照明システムの規格化は遅れているのが現状です。オフィスなどへの導入が期待される直管型LED照明についても、昨年末ようやく日本電球工業会(JELMA)が規格を制定し、大手メーカーも製品化に乗り出しました。ただし、現状は各メーカーともにオリジナル規格であり、自社製の本体器具及びソケットとセットで施工する必要があります。各社、LED照明の製品化のスピードはとても速いですが、本格的な標準規格化にはもう少し時間がかかりそうです。

 

・性能表記の標準化

性能表記(明るさの定量的評価)についても大きな課題です。評価単位もlm(ルーメン:発光の全体量)、lx(ルクス:対象物を明るくする量)とばらばらです。その中でもlmという単位が大勢を占めていますが、この評価単位では環境(例えばスペースの広さ)によって対象物を明るくする量(lx)が一定にならず、認識する明るさに違いが出てしまう。この問題は、LEDの光源(光り)自体が多様な種類を持っており、また温度にも敏感であるなど評価が難しい特性をもっているためらしいです(※独立技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ-CMC)主催の「低炭素社会に向けた計量計測の取組み」というフォーラムより)。性能表記が標準化されないと消費者は安心して購入できないですよね。標準化に向けては、関係省庁を中心に開発中とのことです。

 

上記の課題がクリアされると生産量も増加し、リーズナブルなコストが実現できます。さらに明るさについての技術は、日進月歩です。今後は工場照明や街路灯、自動車のヘッドランプ、TVのディスプレイなど、より明るさを必要とするシーンでの展開も近いようです。しばらくは、「LEDシステムの規格化」と「性能表記の標準化」を注意深くウォッチしていきましょう。

[2011年4月公開]

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