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エネルギーマネジメントシステム

今夏の電力需給のひっ迫は、国民全員の高い節電意識により、なんとか乗り切ることができたと言えるのではないでしょうか。しかしながら、相変わらず電力の安定供給に不安を残す状態は続いています。北海道電力管内では、今年12月10日から来年3月8日の平日において、2010年度比で7%の節電要請がなされます。

 

省エネルギーをどのように実現するかという問題は、もはや恒久的なテーマであると言えます。

 

そのためのツールとして、今、脚光を浴びているのが、BEMS(ベムズ)やHEMS(ヘムズ)と呼ばれるシステムです。BEMSとは「ビルディング エネルギー マネジメント システム」の略称で、ビルや工場などの建物において、建物全体のエネルギー設備を統合的に監視・制御することにより、省エネルギー化や運用の最適化を行う管理システムのことです。これを一般住宅に適用したものが、「ホーム エネルギー マネジメント システム」、即ち、HEMSです。

 

では、具体的にどのような手法でエネルギーを管理するのでしょうか。キーワードとなるのが、「収集」、「分析」、「制御」です。

 

まず、対象箇所に計測器を設置し、「いつ」、「どこで」、「何を」、「どのくらい」、「何の目的で」エネルギーを使用しているのかを、常時計測します。そのデータを「収集」し、エネルギーの使用状況を、時間別、日別、季節別、使用箇所別などの観点で「分析」し、「見える化」します。この時点で、エネルギーの使用傾向やムダを把握することができ、運用面での改善へとつなげることができます。さらには、常時、収集データを監視し、使用量を抑えるための警報を発令する、あるいは、あらかじめ定められたルールに基づいて、エネルギーを消費する機器そのものを「制御」することにより、使用量を抑えることができます。もちろん、その結果として、コスト削減にもつながります。

 

実は、これらのシステム自体は決して目新しいものではありません。ビルにおける中央監視システムなどは、古くから導入されてきました。しかし、昨今のクラウドをはじめとするICT(情報通信技術)の急速な発達により、低コストで高度な機能を持ったシステムの導入が可能になってきました。そして、これらBEMSやHEMSの普及は、地域全体のエネルギーを統括的に管理する「スマートシティ」構想の実現につながるものとしても期待されています。

 

このようにICTの発達は、エネルギーマネジメントの分野に大きな変化をもたらしています。FM(ファシリティマネジメント)は、膨大な情報を扱うという特性をもつことから、エネルギーマネジメントの分野のみならず、他の分野においてもICTを積極的に活用し、その効果性を飛躍的に高めていくべきと考えています。 (らぼたもち)
[2012年11月公開]

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