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FM TOPICS 

創エネルギー

不安視されていた電力供給に大きなトラブルもなく、暑い夏が終わりました。しかし、電力供給が決して安定しているとは言えない状況は、まだまだ続くと思われます。このような中で、電気の使用量を減らす省エネ、節電という動きだけではなく、電気を創る「創エネルギー」という動きも活発になっています。現在では、様々な「創エネルギー」が開発されていますが、今回は、太陽光、風力、水力を考えてみたいと考えます。

 

まずもっとも関心が高いのは、太陽光発電でしょう。これは、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換し発電する仕組みで、住宅のみならず、施設の屋上、遊休地など様々な箇所で設置されています。まだまだ設置コストは高いですが、災害時に非常用の電源として用いることもできるなどのメリットも多くあります。ただし、天候に左右されやすいという難点もあります。

 

風力発電は、日本ではまだ事例が少ないのですが、実は世界では日本よりも普及が進んでいます。特に中国とアメリカ、そしてヨーロッパ諸国は積極的に取り組みがされていて、中には国内の総発電量の10%以上を風力発電でまかなっているという国もあるほどです。

 

確かに風力発電は、他の再生可能エネルギーに比べ、費用対効果に優れているとされていますが、設置場所での事前調査をしっかりと行わないと、風を十分に得ることができずに発電量が想定を大きく下回るということも考えられます。また、風車が回ることによって発生する騒音や低周波振動が、人体に健康被害をもたらすとの事例も確認されています。

 

水力発電は、一般的にはダムで水をせき止め、水位の高低差を利用し発電するイメージが強いですが、最近注目を集めているのが小水力発電です。小水力発電は、水の流れがあれば発電できるということで、一般河川を始め、上・下水道、施設内の循環水や工業用水など様々な場所で設置が進められています。細かい説明は省略しますが、水の流れに対して水車を設置し、回転する力で発電する仕組みです。太陽光や風力と比べ、天候に影響されるリスクが少ない半面、設置費用がまだまだ高額です。

 

7月から始まった再生可能エネルギーの全量固定買取制度を受けて、このような様々な「創エネルギー」への取り組みが加速されています。買取価格の是非ではなく、この制度の目的である再生可能エネルギーの普及拡大と技術促進のため、FM(ファシリティマネジメント)に携わる私たちは、「省エネ」「節電」だけではなく、「創エネルギー」にも十分な関心をかたむけていくべきであると考えています。(P.Sちか)
[2012年10月公開]

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