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FM TOPICS 

オリンピックとFM(ファシリティマネジメント)

多くの感動を残し、ロンドンオリンピックが幕を閉じました。まだ寝不足の影響を引きずっている方も多いのではないでしょうか。 通常は、スポーツの祭典として語られることの多いこのオリンピックですが、今回は少し趣を変えて、FM(ファシリティマネジメント)の観点からロンドンオリンピックを斬ってみたいと考えます。

 

毎回大きな盛り上がりを見せるオリンピックですが、過去開催されてきたものの中には、閉幕後に、「負の遺産」を残してきたものもあります。巨大なスポーツ施設は、莫大な維持管理費が掛かり、建設費も合わせたその負担は開催地の国民・市民に重くのしかかる・・・といった図式です。

 

その点で、今回のロンドンオリンピックの画期的な取り組みは注目されています。テーマの一つとなっているのが、「サステナビリティ」(日本語では「持続可能性」などと訳される)です。いくつかの施設では、予め、オリンピック閉幕後の運用までを見据えた計画や設計がなされています。具体的には、仮設で建設し大会後に解体するもの、恒久的でありながら規模を縮小できるような仕様となっているものなどがあります。

 

その具体例が、メインスタジアムです。8万人を収容できるメインスタジアムは、オリンピック終了後には、一般利用に適した2万5000人収容のものに縮小可能な仕様となっています。

 

また、オリンピックパークは、地域の活性化のため、集合住宅や公園、商業施設、地域住民のためのスポーツやレジャーの中心施設となり、自然環境に配慮した一大都市圏が形成されることになっています。

 

このオリンピックパークの建設地の選定にも、入念な計画性が見てとれます。ロンドン東部のこの地域は、低所得者層が多く、いわゆる「寂れた」工業地域でした。ここにスタジアムをはじめ九つの施設と選手村から成るオリンピックパークを建設することにより、地域の再開発を行うとともに、多くの雇用を生みだすことにも成功したわけです。

 

ここでFMに話を戻しましょう。FMの定義とは、「企業・団体の全施設及び環境を、経営戦略的視点から、総合的・統括的に企画・管理・活用する経営管理活動」です。このロンドンオリンピックでの取り組みは、長期的視点で、戦略的に、総合的に企画・管理・活用しているという点で、私たちの推進しているFMの考え方をまさに実践しているものだと言えるのではないでしょうか。

 

規模は違がえど、このようにFMが、これからの時代のニーズにマッチしたものであり、ますます推進されていくべきものであると確信することができます。(らぼたもち)
[2012年8月公開]

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