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節電とLED

大飯原発も再稼働を開始し、北海道・九州以外の各管轄での今夏の節電目標も緩和される模様です。しかし、「必要に迫られなくても節電する」という意識は、今や国民全体にすっかり浸透しているのではないでしょうか。

 

先回は「蛍光灯」の節電方法についてお話しました。今回は、更に大幅な節電効果の期待できる、「LED照明」についてお話します。LEDを用いた製品は多種ありますが、その中でも、
A:「電球形LEDランプ」(従来の電球口金と互換性を持たせたもの)
B:「直管蛍光ランプ形LEDランプ」(従来の直管蛍光灯器具と互換性を持たせたもの)
C:「LED照明器具」(A・Bとは違い、器具ごと交換するもの)
の3種類を取り上げたいと思います。

 

まず、LED照明全般のメリットには次のようなものがあります。
①消費電力が少ない
Aの消費電力は同程度の照度の白熱電球の約1/5、B・Cの消費電力は同程度の照度の蛍光灯の約1/2です。
②管球の寿命が長い
設計寿命は約40,000時間。これは毎日10時間使用して約10年間使える計算です。またこれは管球交換の手間が省けるということにもつながります。
③発する紫外線が少ない
虫が寄りにくい・色褪せを生じさせにくいという効果があります。

 

一方、問題点には次のようなものがあります。
①配光が従来の白熱灯・蛍光灯と異なる
蛍光灯は360°均一に光が拡散しますが、LEDランプは照射角度が狭いという特性があります。そのため、「直下では明るいが、周辺は暗く感じる」ということが起こり得ます。この問題に関しては、LED電球の光量を不当表示していたとして、2012年6月14日付で12社が景品表示法に基づく措置命令を受ける、という事例も発生しています。(※1)
②規格の不整備・品質のムラ
2012年7月1日より、AおよびCは電気用品安全法(PSE法)の対象になりました。(※2)これ以前に流通していた製品の中には、安全面で疑問のあるものもあるようです。Bについても、様々な方式が混在しており、「蛍光ランプの交換」感覚で気軽に導入できるものではありません。

 

このように、大きなメリットもある一方で、まだまだ「発展途上」の感も否めないのがLED照明器具の現状です。導入に当たっては、入念な情報収集と慎重な検討が求められそうです。(らぼたもち)

[2012年7月公開]

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