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AEDの概要


駅、ホテル等の公共施設でAED(Automated External Defibrillator、自動体外式除細動器)を見かけるようになって久しくなります。社内に限らず、施設を利用される方々の安全のためにAEDを設置している、もしくは、設置を検討している企業や団体も多いのではないでしょうか。このAED、「心臓が止まって倒れている人に使う」といった漠然としたイメージで理解されている方も多いかもしれません。そこで、今回は、この「AED」を取り上げ、その概要についてお話します。

 

AEDを一言で表すならば、「誰でも使える『心臓救命装置』」と言うことができるかもしれません。AEDは、薬事法が定める「高度管理医療機器」でありながら、2004年の規制緩和によって、「誰でも使える」ようになったことから、急速に普及しました。この「誰でも使える」ためのしくみが、(a)自動診断システムと、(b)音声ガイドです。

 

実は、AEDは全ての心臓異常に有効な訳ではありません。「心室細動」という状態に陥っている対象者に対してのみ有効なのですが、一般市民にはそれを判断することは困難です。その判断をアシストするのが、(a)自動診断システムなのです。

 

一連の流れとしては、
(1)電源を入れる(※蓋を開けるだけで自動的にONになるものもあります)
(自動的に、(b)音声ガイドが作動し、次に何をすべきか指示をします)
(2)指示に従い対象者の胸に電極パッドを貼る
((a)自動診断システムが作動し、機器が自動診断を始めます)
(3) 自動診断により電気ショックが必要と判断すれば、ボタンを押すようにとの指示が流れる
(電気ショックが不要と判断した場合は、ボタンを押しても、電気は流れません)

 

まさに、「誰でも」人命救助ができるようなしくみになっているのです。さらには、AEDの使用によって、使用者が法的責任を問われることは、明確な悪意がない限り、ありません。

 

一方で、AEDは魔法の装置ではありません。先ずは、119番通報をする。AEDが到着するまでの間に心臓マッサージを施す。これらと組み合わせることで、初めて適切な処置となります。

 

しかしながら、いざというときに、誰しも冷静に対処するのは難しいものです。自治体や消防署などが主催する講習会に出席して、使い方を事前に理解しておくことが望ましいことは言うまでもありません。
[2012年4月公開]

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