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FM TIPS 

「FM」とは(その6):FMの基本機能/プロジェクト管理

今回は、「Plan」である「戦略・計画」を受けての「Do」のひとつである「プロジェクト管理」についてお話しさせていただきます。

 

「プロジェクト」とは、期限が定まった業務です。某公共放送局が数年前に放映していた某人気番組の影響でしょうか、「プロジェクト」という言葉は、ようやく一般用語として認識されてきたように感じます。

 

FMにおける「プロジェクト」、即ち、期限が定まった業務の代表とされるのは、建物建設ではないでしょうか。もし、私が、インハウスのファシリティマネージャーとして、本社ビル建設のプロジェクトに参画できる機会をもらったとすれば、ワクワクしてしまうでしょう。過去に、ファシリティのプログラミングを主としたコンサルタントとして、いくつかのお客さまの本社ビル建設のプロジェクトに参画させていただいたことがありますが、当然のことながら、社外スタッフとして踏み込める領域には限界があり、幾度となく歯がゆい思いをしました。大げさですが、死ぬまでに一度でいいので、自身が所属する組織の「本社ビル」建設に参画したいと考えています。

 

その他に「プロジェクト」として位置づけられる業務として、オフィス構築、オフィス移転、不動産取得/売却、大規模改修工事、などが挙げられます。もちろん、厳密な意味においては、期限が定まっていない業務などはビジネスにおいてはあり得ないのですが、これらのようにある程度まとまった規模の業務で、ある程度長い期間が定められている業務が「プロジェクト」なのです。

 

これらの各種「プロジェクト」を「管理」、即ち、マネジメントする機能が、「プロジェクト管理」となります。本社ビル建設プロジェクトのような大きなプロジェクトでは、数年に渡り専任者を配属した「プロジェクトチーム」を組織化し、全体をマネジメントする体制をとることが多く、どのようなメンバーで構成するかが最終的な品質を左右すると言っても過言ではないでしょう。また、規模が大きくなればなるほど、社外の各種専門家をアサインし、専門的な分野における知識やノウハウを補完する範囲が広くなっていく傾向が強まります。

 

プロジェクト体制とともに重要な成功のためのファクターとして、「プロジェクトコンセプト」があります。「プロジェクトコンセプト」の表現は多種多様です。しかしながら、私の経験則からは、確実に「プロジェクト目的」を織り込んでおくことが必要不可欠と考えています。プロジェクトの成功のためには、プロジェクトに参画するすべての人に「目的」を理解させ、それに向かって、個々のタスクを積み上げていかなければなりません。外観は大きく華々しいプロジェクトであっても、その実体は、たくさんの人たちの小さく地道なタスクの積み上げなのです。その個々の小さなタスクの方向をきちんと合わせながら、全体をマネジメントしていくことが「プロジェクト管理」の本質である考えています。

【2011年10月公開】

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