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FM TIPS 

「FM」とは(その2):FMの歴史

今回は、「FM(Facility Management)」の歴史を辿ってみましょう。

 

FMは、1980年頃に米国で誕生したとする説が有力で、米国の大手オフィス家具メーカーであるハーマンミラー(Herman Miller Inc.)が設立したFMI(Facility Management Institute)という研究機関が、その起源とされています。ハーマンミラーは、1923年設立という長い歴史を持つ企業で、私も好きな家具メーカーのひとつです。1990年代に、同社が販売したアーロンチェア(Aeron Chairs)は、ニューヨーク近代美術館の永久コレクションとなるなど高く評価され、現在、国内外の家具メーカーから販売されている多くのオフィス用チェアのモデルとなっているといっても過言ではありません。

 

このFMIの活動は、1980年に設立されたInternational Facility Management Association(略称:IFMA(イフマ))という米国に本部を置くファシリティマネジメントの協会に引き継がれ、現在に到っています。IFMAでは、毎年、開催都市を変えながら展示会とセミナーを中心としたイベント(World Workplace)を開催しています。私も過去に数回訪れる機会を得ましたが、特に2000年にニューオーリンズ(New Orleans)で開催されたWorld Workplaceでは、各種のFM支援システム(Computer Aided Facility Management(略称:CAFM(キャフム))の展示を見て、FMにおけるコンピュータシステムの活用度の高さに驚愕した記憶があります。既にインターネットに対応したシステムが多く、当時は「Web Based(ウェブベイスト)」と謳われていました。昨今の「Cloud computing(クラウドコンピューティング)」の原型と言えます。

 

日本には、1984年頃に紹介され、1987年に設立されたニューオフィス推進協議会(略称:NOPA(ノパ))や日本ファシリティマネジメント推進協議会(略称:JFMA(ジャフマ))などにより、その普及や啓蒙活動が行われてきました。特に、NOPAの活動は、その名称通り、オフィスを対象とした活動であり、JFMAにおいても設立当初、オフィス家具メーカーがこぞって参加したこともあり、FMの対象がオフィスに偏る傾向が強かったように感じられます。

 

同じ時期、英国やオランダを中心としたヨーロッパに広がり、1990年代に入るとアジア諸国にも広がりをみせるようになり、現在においてはグローバルな展開を見せています。

 

JFMAでは、大学施設や公共施設を対象としたFMの研究活動を行う一方、2007年に開催した「JFMA FORUM2007」では居住施設を対象としたFMを提唱(区分所有マンションのマネジメントを事業としている当社はそれに賛同し、スポンサーをさせていただきました)するなど、より広範囲の施設に適用できるFMの普及に努めています。

 

このように1980年に米国で誕生した「FM」は、30年の時を経て、日本のみならずグローバルに、普及しつつあり、共通語となりつつあるのではないでしょうか。

【2011年6月公開】

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