ファシリティマネジメント(施設管理)
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FM TIPS 

コーポレートファシリティマネジメント/共通サービス

前回、私たちのビジネスセグメント(※1)は3つあり、それぞれに、共通サービスと専門サービスを提供していることをお話しました。今回から、それぞれのビジネスセグメントに提供している共通サービスと専門サービスを説明していきます。

 

今回は、「コーポレート・ファシリティ・マネジメント」における共通サービス「ファシリティ・サービス・マネジメント」です。

 

一般企業のお客さまは、様々な施設(事業所、工場、研究センター、福利厚生施設など)を保有し利用されています。一般的には、各施設の担当部署(施設課、総務課など)が施設管理業務を担っていると思われます。施設管理業務とは、内製化するべき「プラン・ディシジョン(Plan・Decision)業務」と、日常業務でありアウトソーシング可能な「マネジメント(Management)業務」(※2)の2つの業務です。つまり、この2つの業務を内製化している企業の担当部署は、内製化すべき重点業務に加え、アウトソーシング可能な雑多な日常業務も担っている訳です。

 

ここで、私たちが携わったコンサルティング事例から分類した「マネジメント(Management)業務」における2つの標準モデル(モデルAとモデルB)をご紹介します。

 

モデルAのキーワードは“内製化”と“部分最適”です。モデルAに分類できる企業の工場では、建物・設備に不良が出た場合には、工場総務課が不良箇所を確認した上で、地元の専門の業者様に連絡し、現地調査の日程調整をします。担当者本人が現地調査に立会った上で、修繕の見積を取得。修繕費予算を念頭におきながら、業者様と値引き交渉を行い、実施決定・日程調整の上、休日の工事実施日に立会いをします。

 

一方で、モデルBのキーワードは“アウトソーシング”と“全体最適”です。モデルBに分類できる企業の本社では、あらゆる建物・設備には耐用年数があり、また適切な維持管理を計画的に行うことが結果的にコスト削減と品質向上につながると考え、施設管理業務のマネジメント業務を専門企業にアウトソーシングしています。アウトソーサーは、「ファシリティデータ」(機器台帳、修繕履歴など)を管理・活用し、実業務(設備管理、修繕など)のムリ・ムダをなくすために「業務仕様の最適化」を実施し、さらに、次年度の予算計画に活用される「改修・修繕計画書」を作成しています。そして、業者様の対応も含めた、業務の「実施管理」を行っています。窓口である本社総務課は、毎月、定例会議を開き、アウトソーサーからのあらゆる業務の実施状況、実施予定、トラブル報告、コスト管理報告、法規制改正情報などを共有し、マネジメント状況を確認します。

 

このように、「事がおきてから部分最適を内製対応する」のが、モデルAのマネジメント手法であり、「アウトソーシングを活用し全体最適を図る」のが、モデルBのマネジメント手法です。

 

共通サービスである「ファシリティ・サービス・マネジメント」の導入により、モデルBを採用している企業の本社では、コスト削減と品質向上の両方が実現でき、全施設への導入による一元管理が次の検討課題となっています。

 

次月は、「コーポレート・ファシリティ・マネジメント」における専門サービス「ファシリティ一元管理」についてご説明いたします。(大の字)

 

(※1) ビジネスセグメント: 属性により分類した事業領域
(※2) マネジメント(Management)業務
実業務の業務設計、業務管理にあたる部分であり、具体的には、「業務仕様書の策定」、「外部委託業者の対応」、「クレーム対応」、「緊急時対応」、「工事・点検立会い」などが該当
[2012年9月公開]

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