ファシリティマネジメント(施設管理)
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施設管理業務における2つの業務

前回、「施設管理業務」には大きく分けて2つの業務があるとお話しました。1つは、重点業務であり内製化するべき「プラン・ディシジョン(Plan・Decision)業務」、もう1つは、日常業務でありアウトソーシングが可能である「マネジメント(Management)業務」です。今回は、その2つの業務について説明します。

 

「プラン・ディシジョン(Plan・Decision)業務」は、施設管理業務の計画・立案にあたる部分であり、具体的には、「施設戦略立案」、「立地計画立案」、「施設再編計画立案」、さらには「ファシリティコスト最適化計画立案」、「中長期施設改修計画」などが該当します。これらの業務は、企業経営と密接にかかわってくるため、関係部署(経営企画部、管財部、製造部門など)との調整のうえ進捗させる必要があります。 そのような業務の性質から、主に企業内のリソース(内製)にて対応するのが妥当と考えられます。

 

一方で、「マネジメント(Management)業務」は、実業務の業務設計、業務管理にあたる部分であり、具体的には、「業務仕様書の策定」、「外部委託業者の対応」、「クレーム対応」、「緊急時対応」、「工事・点検立会い」などが該当します。これらの業務は、「プラン・ディシジョン(Plan・Decision)業務」にて、計画・立案されたものを実際に推進・管理する業務と言えます。ですから、「マネジメント品質のスパイラルアップ」と「適正コスト」を実現するために、この領域を専門集団にアウトソーシングすることは効果的です。

 

さて、ここまでお話したように「施設管理業務」、つまり、「施設を管理する業務」には2つの業務があるわけです。ここで注視して頂きたいのは、この2つの業務には「実業務」、つまり、「清掃業務」、「セキュリティ業務」、「設備管理業務」、「修繕業務」などを実際に行う業務は含まれていないということです。

 

私たちは、このように、「施設管理業務」は「施設を管理する業務」、「実業務」は「実際に行われる業務」というように明確に区分して定義しています。「施設管理業務」と「実業務」を区分せず曖昧にしてしまうと、スタッフ10名で行っている日常清掃を、効率化のための知恵を出し、9名で同じ品質を維持しようとはしません。ここが、「ビルメンテナンス」と大きく異なるところだと考えています。

 

私たちは、「施設管理業務」におけるアウトソーシング可能な業務である「マネジメント(Management)業務」を、「ファシリティ・サービス・マネジメント」という名称で表現しています。一方で、「マネジメント(Management)業務」の対象である「実業務」を、「ファシリティ・サービス」と表現しています。

 

次月は、私たちがマネジメントする「実業務」、つまり「ファシリティ・サービス」についてご説明します。 (大の字)
[2012年5月公開]

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